こんにちは。新栄塗装工業の甲斐です。
皆さんは、ご自宅の外壁材がどのような材質か、ご存知でしょうか? 

今回と次回は、強烈な夏の日差しの中で、頑張ってご自宅を守ってくれている外壁材について、少しご紹介してみたいと思います。

現在の住宅で使われている主な外壁材について、全6素材を3種類づつ、2回に分けて取り上げます。

《外壁材6素材》
【1.トタン】:30年以上前によく使用されていました。防水性は十分ですが、断熱性が低く、最近の新築住宅ではあまり見かけなくなっています。古くなるとサビや色あせが目立つ素材。耐用年数の目安は10~15年ほどです

【2.モルタル】:20年ほど前に主流でした。強度が強く、防火性もありますが、塗膜表面の防水効果が切れるとモルタル自体は吸水しやすく傷みが早くなる材質です。傷んでくると剥離やひび割れが起こりやすくなります。塗膜の耐用年数の目安は、8~10年ほどです。

【3.窯業系サイディング】:サイディングとは、仕上げ用の板材のこと。窯業系はセメント材とガラスなどの繊維材を合わせた材質で、住宅用外壁材として現在多く使われている素材です。強度は強いのですが、防水効果が切れると劣化が早くなります。劣化すると目地の割れやボードの反り、色あせなどが発生します。塗膜の耐用年数は、10年前後でしょうか。

それと同じくらいに大切なのは、外壁目地(つなぎ目)などのシーリング劣化です。窯業系サイディング外壁の防水性能はこのシーリング材が大きな役割を果たしているからです。シーリング材のうち替えなども同時に必要になるケースが多いようです。

それぞれの素材ごとに良し悪しがあり、また提供しているメーカーによっても差があります。また、周辺環境によっても劣化のスピードは異なってきますので、あくまでも目安としてお考えください。

次回は、今回取り上げられなかった別の外壁材、3種類についてご紹介します。