屋根塗装を行う際には、塗装に入る前の準備段階で屋根の高圧洗浄を行う必要があります。
では、なぜ塗装をするのにわざわざ高圧洗浄をしないといけないのでしょうか。
今回はその理由について解説します。
また、高圧洗浄を行う際に知っておきたい知識、高圧洗浄の費用相場も紹介しますので、ぜひご覧ください。
□屋根塗装では高圧洗浄をしないといけない?
塗装前の高圧洗浄は、とても重要な工程です。
ここでは、その理由について解説します。
屋根は常に紫外線や雨風といった自然環境の影響を受けて劣化しています。
その結果、汚れやカビ、ホコリが蓄積したり、塗膜が劣化して粉状になるチョーキング現象が起こったりします。
この時、古い塗料の塗膜は塗膜粘着力を失っています。
ここに新しい塗料を重ねても、塗料が密着せずにすぐ剥がれてしまいます。
せっかく高い機能を持つ塗料で塗装しても、その機能が発揮される前に塗料が剥がれてしまいます。
このような事態を避けるためには、古い塗膜やチョーキングの粉、汚れを取り除く必要があります。
その役割を果たすのが高圧洗浄です。
高圧洗浄で古い汚れを洗い落として塗装することで、仕上がりをきれいにし、さらに塗料が持つ機能を十分に発揮できるようになります。
以上のことから、塗装前の高圧洗浄は必須です。
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□高圧洗浄をする際に理解しておきたい知識とは?
ここでは、高圧洗浄をする際に知っておきたい知識を4つ紹介します。
*養生が必要
換気口や照明器具など、高圧洗浄の際に漏水・漏電の危険性がある場所には、高圧洗浄を行う前に養生を行う必要があります。
換気口や天窓、インターホン、照明器具などは、塗装会社が対応しますが、絶対に濡らしたくないものがある場合は、事前に伝えておくと安心でしょう。
*事前に近隣への挨拶をする
高圧洗浄は高い水圧で行うため、水が飛び散ることがあります。
また、大きな駆動音がするため騒音トラブルが発生する可能性もあります。
そのため、事前に近隣へあいさつを行い、洗浄を行う日程と、水が飛び散ったり大きな音がしたりする可能性があることを伝えるようにしてください。
また、隣の家との距離が近い場合は、水の飛散を防ぐために許可を取って隣の家や近くに停めてある車にも養生が必要になることがあります。
この場合、基本的に塗装会社が挨拶を行い、対応しますが、ご自身でも挨拶に行くことをおすすめします。
*高圧洗浄中は窓やドアを開けない
高圧洗浄を行っている最中に窓やドアを開けてしまうと、家の中が水浸しになりかねません。
また、高圧洗浄は水圧が高いため、その勢いで窓が開かないよう、鍵もしっかり閉めておくようにしましょう。
家族内でしっかりと日程を共有し、鍵の閉め忘れがないように注意してください。
*高圧洗浄後は乾くまで次の工程に移れない
高圧洗浄後は、その水が完全に乾かないと次の工程に移れません。
予定より早く終了したから早く次の工程に移ってほしい、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、水が乾燥しないうちに次の工程に入ってしまうと、施工不良につながります。
そのため、高圧洗浄後は十分な時間を空ける必要があるということを覚えておきましょう。
□高圧洗浄にかかる費用相場
高圧洗浄の必要性、注意点について紹介しました。
では、実際に高圧洗浄を行うとなると、どのくらいの費用が発生するのでしょうか。
屋根の高圧洗浄にかかる費用は、2つに分けられます。
・水道代
・依頼費用
ます、水道代です。
水道代は、お客様ご自身での負担となります。
約1000円から2000円かかると考えておくといいでしょう。
高い水圧で1日かけて洗浄するため水道代が高くなる、と思われがちですが、実はホースを使用した洗浄よりも、高圧洗浄での洗浄の方が使用する水は少なくなります。
そして、水道代のほかに依頼費用が発生します。
高圧洗浄の相場は、1平方メートルあたり100円から250円ほどです。
バイオ洗浄の場合は、より高い価格になります。
屋根の洗浄であれば自分でもできる、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、建設業における転落事故は年間で100件以上起こっています。
プロでも事故に遭う可能性がある作業なので、ご自身で作業を行うのはとても危険です。
屋根の高圧洗浄は、専門会社に依頼するようにしましょう。
また、高圧洗浄の後に屋根塗装も行う予定だ、という方は、自社施工で高圧洗浄も屋根塗装も行う、当社のような専門会社に依頼することをおすすめします。
自社施工の会社だと、トラブルが発生したときに柔軟に対応できます。
□まとめ
高圧洗浄は、屋根塗装の前に必須の工程です。
高圧洗浄を行うことで、新しい塗料の機能を十分に引き出せるようになります。
また、高圧洗浄前の近隣への挨拶や、高圧洗浄中は窓を開けないことなど、注意点を押さえておきましょう。
最後に、屋根の高圧洗浄は危険な作業なので、専門会社へ依頼するようにしてください。
依頼は、屋根塗装まで一貫して行う、当社のような自社施工の会社がおすすめです。