雨漏りが発生する原因は、外壁や屋根の経年劣化や自然災害などいくつかあります。
その中でも今回解説するのは、コーキングが原因で雨漏りしている場合です。
修理するのに必要なものや修理する方法について解説するので、ぜひ最後までお読みください。
□雨漏りしているコーキングを修理するのに必要なもの
まず、雨漏りの原因となっているコーキングを修理するのに必要なものを紹介します。
いくつかの道具が必要になるので、1つ1つ確認していきましょう。
1つ目は、コーキング剤です。
1液型と2液型という2つの種類があるので注意が必要です。
それぞれの特徴としては、1液型はそのまま使用できてDIYや応急処置に向いており、2液型は固めるために他の液が必要になり広範囲に使用する会社向けとなっています。
また、用途に応じて様々な種類が販売されているため、どのような場所にどの程度使用するのかを考えて選ぶと良いでしょう。
2つ目は、コーキングガンです。
これは、コーキング剤を容器から押し出す道具です。
コーキング剤を買う際に一緒に買っておくと便利でしょう。
3つ目は、ヘラです。
ヘラを使用して、表面の凹凸を平らにします。
先が柔らかいものを選ぶことで、周りを傷つけないようにしながら作業できます。
4つ目は、プライマーです。
修理する前にこのプライマーを塗っておくと、接着力が上がります。
選ぶ際には、コーキング用のものを選ぶようにしましょう。
5つ目は、ハケです。
ハケは、プライマーを塗る際に使用します。
この道具は、絵の具やメイク道具の筆でも代用できます。
6つ目は、マスキングテープです。
マスキングテープは、養生するために必要です。
コーキング剤がはみ出しても壁や窓に付着しないように、丁寧に養生することを意識しましょう。
□修理する方法とは?
修理は、以下のような手順で行います。
まず、古くなったコーキングを切り取ります。
外壁やサッシなどに古いものが残っている場合は、綺麗に取り除くようにしましょう。
古いコーキングの上から新しいものを被せても雨漏りは止まらないため、丁寧に下準備をすることが大切です。
次に、汚れを拭き取ります。
汚れが表面に残っていると、コーキング剤が剥がれる原因になってしまいます。
水洗いする場合には、洗った後に十分乾燥するようにしてください。
その後、マスキングテープで養生します。
修理したい場所の周りを、マスキングテープで囲うようにして貼りましょう。
これらの準備が終わったら、コーキング剤を流し込みます。
そして、ヘラを使用して表面をならしていきます。
盛り上がっている部分をならすようにしてヘラをすべらせましょう。
最後に、マスキングテープを剥がします。
コーキング剤が乾く前に剥がすということを覚えておきましょう。
コーキング剤を乾燥させるには、一般的に丸1日程度かかります。
ただし、使用する種類によって乾燥時間は異なるので、事前にきちんと確認するようにしてください。
□自分で修理する際の注意点
コーキング剤を使用して雨漏りを修理する方法を解説しましたが、ここで1つ注意点を理解しておく必要があります。
それは、自分で修理する方法はあくまで応急処置であるということです。
雨漏りを止めるには、知識や経験から雨漏りの原因を特定して修理を行う必要があります。
そのため、プロでもその作業は難しく、ましてや素人が雨漏りを完全に止めることは非常に難しいのです。
専門の会社に修理を依頼している時間がなかったり、まとまった費用を用意するのが難しかったりする場合には、一旦コーキング剤を使用して修理するのも1つの手です。
しかし、自分で修理した後放置するのではなく、できるだけ早く専門の会社に修理を依頼することが大切です。
以下では、コーキング剤を使用した修理以外の応急処置を紹介します。
*ブルーシートで覆う
この方法は、雨水がどこから入り込んでいるかわからなくても、壁一面を覆うことで雨水の侵入を防げます。
一見古典的な方法に思えますが、効果は大きいため、応急処置として使用するのにおすすめです。
しかし、ブルーシートが風の影響を受けると、隙間から雨水が入り込んでしまいます。
そのため、壁にそってできるだけきちんと留める必要があります。
*防水テープを使用する
この方法は、雨水が入り込んでいる原因がわかっている場合に有効です。
雨水が侵入している箇所にこのテープを貼るだけで良いため、簡単に対処できるでしょう。
ただし、濡れている場所に貼ってもすぐに剥がれるため、晴れている日に貼ることがおすすめです。
□まとめ
今回の記事では、コーキングを修理するのに必要なものや修理の手順、注意点について解説しました。
紹介した修理方法は、あくまで雨漏りが発生した際の応急処置だということが分かったのではないでしょうか。
雨漏りを完全に修理するためには、専門の会社に依頼することが大切です。
ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。