屋根塗装はどんな効果があるのか、本当に効果があるのかという疑問を抱いている人は多いですよね。
そこで今回は、屋根塗装の効果と注意点についてご紹介します。
また、実際に塗料を選ぶ際に、どのようなポイントをもとに選ぶべきなのか説明します。
今後、屋根塗装を考えている方、屋根塗装の効果について知りたい方必見です。
□屋根塗装の効果は?
屋根塗装を施すことでさまざまな効果を期待できます。
実際にどんな効果があるのかご紹介します。
*遮熱性能・断熱性能が向上する
高機能な塗料を使用することで遮熱性能や断熱性能に効果が期待できます。
例えば、遮熱効果のある塗料を使用した場合、太陽光線を反射するため夏場に室温が上がるのを抑えられます。
このように、室内と室外の熱が移動するのを抑える効果があるため、夏は涼しく、熱源が室内にある冬には部屋を暖かく保てます。
特に近年、夏は猛暑となる日も多く家の中で熱中症を引き起こすケースもあります。
そのような健康面でのリスクを下げ、より快適に過ごせる屋根塗装はより役立つでしょう。
また、これにより、夏は冷房による室温調整がより効率的になります。
屋根の遮熱効果によって冷房の温度設定を下げずに室内を適温に保てるため、電気代を節約できます。
さらに、冬は断熱効果により暖房をより効率的に運用できます。
実際に、夏は15%、冬は21.5%電力消費を削減します。
このように、夏も冬もより少ない電力で室内を適温に保てるため、屋根塗装による節電効果が期待できるのです。
*屋根材の耐久性が上がる
屋根塗装は屋根に新たに塗装を施すため、元々のひび割れや剥がれなどの傷んでいる部分を修復できます。
もしも、屋根に欠損があった場合、雨水が浸水し、鉄骨を錆びさせ建物自体の寿命を縮めることになります。
屋根塗装をすることで、屋根を修復し耐久性が高まるため、このようなトラブルを避けられます。
□屋根塗装の注意点は?
屋根塗装を行うことは多くのメリットがある一方でデメリットも存在します。
今後、屋根塗装を考える際に注意すべき点をご紹介します。
*屋根塗装を3回以上するのはおすすめできない
屋根塗装を重ねると、厚みによりスレートとスレートの隙間が小さくなります。
この隙間が小さくなることで、その隙間に水が入りやすくなる毛細管現象が起こり、屋根材の下に水が入りやすくなります。
さらに、隙間が小さいために雨水が外に出にくくなり、屋根材の下に溜まってしまいます。
これが、雨漏りの発生につながります。
こういったトラブルを防ぐために、屋根塗装は2回までがおすすめです。
*屋根塗装をしても無駄なことがある
適切な施工が行われなかった場合、雨漏りといったさまざまなトラブルが発生し、むしろ寿命を縮めてしまいます。
最近のスレート屋根にはアスベストが含まれていないため、もろく割れやすいです。
少しでも雑に屋根の上を歩くと、割れてしまうこともあります。
さらに、適切な状態の屋根に施工しなかった場合、全く意味のない屋根塗装になります。
そうすると、屋根塗装自体が完全に無駄になってしまうため、屋根塗装をしていい屋根なのかを見極めることが必要です。
屋根塗装をより効果的に行うために、事前の打ち合わせをしっかりと行うことが大切です。
このようなデメリットがあることを理解した上で、屋根塗装を検討するようにしましょう。
□屋根塗装について知っておくべきこととは?
メリットやデメリットの他にも知っておくといいポイントがいくつかあります。
塗料の性能以外にも気をつけてみると、より高い効果が期待できます。
まず塗料の色についてです。
白色に比べて黒色の方が表面温度が上昇しやすいということは、皆さん知っていると思います。
屋根にももちろんこの原理が適用されます。
つまり、色によって反射率が変わるのです。
例えば、暗い色であれば日射反射率が低くなり表面温度が上がります。
逆に明るい色や薄い色は日射反射率が高く、表面温度は低くなります。
したがって、同じ遮熱塗料であっても明るい色や薄い色の方が、より高い遮熱効果を発揮するのです。
屋根塗装の際は、色選びが遮熱効果に大きく影響することを念頭におき、注意して塗料を選ぶことが大切です。
次に、屋根の表面温度と室温の関係について、しっかりと確認することが必要です。
一般的に、室温が2℃下がると夏場の冷房費を10%節約できるといわれています。
よく、塗料のパンフレットに、室内温度がどのくらい下げられたのか記載されているため、この基準を元に効果を判断し塗料を選んでみましょう。
□まとめ
今回は、屋根塗装の効果と注意点、知っておくべきポイントについてご紹介しました。
屋根塗装といっても、求める効果によってさまざまな種類があります。
さらに、塗料の色によってその効果をしっかりと発揮できない場合もあるのです。
今後屋根塗装をする際は、メリット・デメリットをしっかり理解し、さまざまな面から検討することが大切です。