雨が降ったら傘を差す、夏の紫外線が強い場合には日傘を差す、このような普段の日常生活からもわかるように、雨や紫外線は人間にダメージを及ぼしますよね。
紫外線や雨がダメージを及ぼす対象は人間だけではなく、ご自身の大切なマイホームも同様です。

特に屋根はマイホームの部分でも常に雨や紫外線にさらされており、ダメージを直接負ってしまうため定期的なメンテナンスを怠ると劣化が進んでしまいます。
本記事では、屋根の劣化を適切なタイミングで補修するために知っておきたい屋根塗装の最適なタイミングについて解説します。
ぜひ最後までお読みください。

□屋根塗装の最適なタイミングはいつ?

念願のマイホームを建ててから10年ほど経つと外壁の劣化を感じるケースも増え、外壁塗装は10年が塗装の目安とも言われているので塗装を検討する方も多くいらっしゃると思います。

しかし、屋根の場合はいまいち劣化が目に見えてわからないケースも多くあるため、屋根塗装の最適なタイミングを判断するのは難しいですよね。

実は、外壁塗装に適切なタイミングがあるように、屋根塗装にも最適なタイミングがあるのです。
ズバリ、屋根塗装の最適な時期は外壁塗装と同じ築10年ごろです。

ただ、使用している屋根材によって詳細な年数は変わりますので、以下からご自宅に当てはまる屋根材を見つけて、その屋根材の塗装目安年数を参考にしてみてください。

・スレート瓦、セメント瓦、金属屋根
5年から10年

・日本瓦
屋根塗装の必要なし

スレート瓦やセメント瓦、金属屋根については耐用年数がそれぞれ異なるものの、基本的には耐用年数の前に塗装しなければなりません。
日本瓦以外の屋根材の場合は、5年から10年を目安に屋根塗装を行うようにしましょう。

□屋根に見られる劣化症状を知っておこう!

屋根の塗装目安年数は5年から10年とご紹介しましたが、5年と10年では大きな差がありますよね。
ここでは目安年数の5年間の中で、いつ屋根塗装を行うのがベストなのか見分ける際に役に立つ屋根の劣化症状をご紹介します。

*色落ち

家を建ててから年数が経過すると、太陽光や雨水の侵食が原因で徐々に塗装が落ちてきてしまいます。
色落ちを確認したらすぐに屋根塗装を行わなければならないというわけではありませんが、色落ちした屋根は雨水が直接当たってしまうため腐食しやすいです。

これ以上の劣化を防ぐためにも、色落ちを確認したらできる限り早めに屋根塗装を計画しましょう。

*コケやカビの繁殖

屋根にコケやカビが繁殖しているということは屋根の防水性能が低下しており、必要以上に水分を吸収しているサインとも言えます。
コケやカビと聞くと緑っぽいイメージを持ちますが、実は茶色や黒い点々もカビであるケースも存在しますので丁寧に確認してみましょう。

コケやカビは塗装の前に行う、高圧洗浄で綺麗に落とすことが可能です。

*ヒビがはいる

ヒビ割れは築10年を超えると1つだけではなく、複数箇所にヒビ割れがみられることもあります。
深いヒビ割れの場合は屋根材の腐食にとどまらず、家族の安全な暮らしを脅かす雨漏りに発展する可能性も否めません。

ヒビ割れは築年数が経った家だけでなく、新築の家に生じる可能性もあるので、定期的な点検を怠らないことが大切です。

*欠けている場所がある

ヒビ割れを放置していると、徐々に屋根材が欠けてしまいます。
欠けている部分がさほど大きくなければ補修のみで済みますが、大きく欠けている場合は屋根材自体の交換が必要になるかもしれません。

そうなるとメンテナンス費用自体も高額になってしまいますので、ヒビ割れから欠けに発展していないかもチェックすることが大切です。

□屋根の状態を確認すべきタイミング

「屋根の状況を定期的に確認しましょう」とアナウンスされても、屋根の上に登って状態を確認することは片手間にできることではありません。
そこで、外的環境が厳しくなるような以下の時期に確認することをおすすめします。

1.猛暑日が続いた後

照りつける太陽光によってダメージを受けるのは人間だけではなく、屋根も大きなダメージを受けます。
紫外線の量が多い猛暑日が続いた場合は劣化が進行している恐れがあるため、紫外線による劣化が進んでいないか確認してみましょう。

2.暴風雨が過ぎ去った後

台風によって屋根が暴風雨にさらされてしまった場合は、要チェックのタイミングです。
すぐに雨漏りに直結しない場合でも、雨漏りにつながるダメージを負っている可能性があります。
天候が落ち着いてから、安全を確保して屋根をチェックしてみましょう。

3.厳しい寒さが続いた後

夏の暑さとは対照に冬の厳しい寒さも、屋根に染み込んだ水分を凍結させてしまうため劣化が進んでしまいます。
特に積雪した場合は、屋根にかなりのダメージを与えていることが予想されるので、確認を怠らないことが大切です。

□まとめ

普段は気にしなくても、常に紫外線や雨にさらされている屋根は想像以上にダメージを受けている可能性が高いです。
屋根材の耐用年数に達していないからといってメンテナンスを放置すると、劣化が進んでしまい屋根材ごと張り替えなければならないケースもあります。

屋根塗装を行う目安は築5年から10年と言われており、外壁塗装の目安とほぼ同じです。
ご自宅の屋根をまずは確認して、劣化症状が見られる場合はこの機会に屋根塗装を検討してみてはいかがでしょうか。