マイホームを建てる予定があり、屋根材や太陽光パネルの設置について知りたいと考えている方は、家づくりの計画を進める中で、野地板について疑問に思っていませんか?
野地板は、屋根材の下地となる重要な部材です。
種類や厚みによって、屋根の強度や耐久性、さらには太陽光パネルの設置方法にも影響を与えます。

この記事では、野地板の役割や種類、厚み、太陽光パネルとの関係について解説します。
家づくりの際に安心して野地板を選べるように、情報を分かりやすくまとめました。

□野地板とは?役割と種類について解説

野地板は、屋根材を支える土台となる部材です。
屋根材を直接垂木(たるき)に固定すると、強度が不足したり、屋根材が破損したりする可能性があります。
野地板を敷くことで、屋根材の荷重を分散し、屋根全体の強度を高めることができます。
また、野地板は防水シートを固定する役割も担っており、雨水の浸入を防ぐ効果もあります。

野地板には、主に以下の3種類があります。

1: 杉板

杉板は、古くから使われている伝統的な野地板です。
木質が柔らかく、加工しやすいのが特徴です。
また、通気性に優れており、乾燥しやすいことから、湿気による腐敗を防ぐ効果も期待できます。
しかし、強度が低く、反りや割れが発生しやすいというデメリットもあります。

2: 野地合板

野地合板は、複数の薄い木材を張り合わせて作ったベニヤ板です。
杉板よりも強度が高く、反りや割れに強いのが特徴です。
また、防水性にも優れており、雨水の浸入を防ぐ効果も高いです。
ただし、杉板に比べて価格が高くなる傾向があります。

3: 野地耐火合板

野地耐火合板は、耐火性能を高めた合板です。
火災時に燃え広がるのを抑制する効果があり、防火対策として有効です。
近年では、建築基準法の改正により、耐火性能が求められるケースが増えており、野地耐火合板の採用が推奨される場合もあります。

□太陽光パネル設置と野地板の関係

太陽光パネルを設置する際には、野地板の厚みや種類が重要な要素となります。
太陽光パネルの設置方法には、野地板に直接固定する方法と、垂木に固定する方法があります。

1: 野地板に固定する場合

野地板に直接固定する方法は、一般的な設置方法です。
この方法では、野地板の強度が重要となります。
太陽光パネルの重量や風圧に耐えられるように、厚みが12mm以上の野地板を使用することが推奨されます。

2: 垂木に固定する場合

垂木に固定する方法は、野地板の厚みが不足する場合や、屋根材の種類によっては採用される場合があります。
この方法では、野地板の厚みはそれほど重要ではありませんが、垂木が太陽光パネルの重量に耐えられる強度を持っている必要があります。

3: 野地板の厚みが足りない場合

太陽光パネルを設置したいのに、野地板の厚みが足りない場合は、葺き替えや補強が必要になります。
葺き替えは、既存の野地板を新しい野地板に交換することです。
補強は、既存の野地板の上に新しい野地板を重ねて強度を高める方法です。

□まとめ

野地板は、屋根材の下地となる重要な部材です。
種類や厚みによって、屋根の強度や耐久性、さらには太陽光パネルの設置方法にも影響を与えます。

家づくりの際には、屋根材の種類や太陽光パネルの設置方法などを考慮し、適切な野地板を選んでください。
埼玉県熊谷市・行田市周辺エリアで屋根について何か相談がありましたら、ぜひ当社までご連絡ください。