住宅や建物の改修を検討している方にとって、FRP防水は魅力的な選択肢の一つですが、その特徴やメリット・デメリット、寿命、劣化症状、適切なメンテナンス方法などを理解しておくことが重要です。

そこでこの記事では、FRP防水の特徴や劣化症状を解説します。

□FRP防水とは?特徴とメリット・デメリット

FRP防水は、ガラス繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)を用いた防水工法です。
FRPは、ガラス繊維をプラスチック樹脂に混ぜることで、プラスチック単体よりも強度や耐水性、耐久性を向上させた素材です。
軽量で加工性に優れていることから、自動車や航空機の外装、船舶、スポーツ用品など、幅広い分野で使用されています。

*FRP防水のメリット

1:耐久性

FRP防水は、ガラス繊維がプラスチック樹脂を強化することで、一般的な防水シートよりも耐久性が高いことが特徴です。

2: 耐水性

FRP防水は、プラスチック樹脂の防水性とガラス繊維の強度を組み合わせることで、優れた耐水性を発揮します。

3:耐候性

FRP防水は、紫外線や雨風に強い素材を使用しているため、長期間にわたって耐久性を維持できます。

4:軽量性

FRP防水は、一般的な防水シートと比べて軽量であるため、建物への負担を軽減できます。

5:施工性

FRP防水は、液状の樹脂を塗布して施工するため、複雑な形状にも対応できます。
また、施工が短時間で完了するため、工期短縮にもつながります。

FRP防水には、耐久性、耐水性、耐候性、軽量性、施工性など、多くのメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。

*FRP防水のデメリット

1:紫外線への弱さ

FRP防水は、紫外線に弱く、長期間にわたって紫外線にさらされると、劣化しやすくなります。

2:伸縮性の低さ

FRP防水は、伸縮性が低いため、建物が伸縮するとひび割れが発生する可能性があります。

3:施工費用の高さ

FRP防水は、材料費や施工費が高いため、他の防水工法と比べて費用が高くなる傾向があります。

□FRP防水の寿命と劣化症状

FRP防水の寿命は、環境や施工方法によって異なりますが、一般的にはトップコートが5年ほど、防水層が10年ほどとされています。
しかし、実際には、環境条件やメンテナンス状況によって大きく変わります。

FRP防水の劣化症状は、以下のものが挙げられます。

1:色あせ

トップコートは、紫外線にさらされることで、色あせ(白濁化)が発生します。

2:ひび割れや膨れ

FRP防水は、伸縮性が低いため、建物が伸縮するとひび割れが発生しやすくなります。
また、水分が浸入することで、膨れが発生する場合もあります。

3:塗膜の剥がれ

トップコートの劣化や、外的要因によって、塗膜が剥がれることがあります。

これらの劣化症状が見られた場合は、早急にメンテナンスを行う必要があります。
メンテナンスを行わないと、雨漏りなどの深刻な被害につながる可能性があります。

□まとめ

 

この記事では、FRP防水の特徴、メリット・デメリット、寿命、劣化症状について解説しました。
FRP防水は、耐久性、耐水性、耐候性に優れており、さまざまな用途に使用されています。

しかし、紫外線に弱く、伸縮性が低いため、適切なメンテナンスが必要となります。
FRP防水を採用する際には、これらの点を考慮し、自宅に最適な防水方法を選択することが大切です。

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