自宅や物置の屋根を直したいけど、波板の種類が多くて選べない。
そんなお悩みをお持ちの方へ。
この記事では、波板の種類や特徴、選び方のポイントを分かりやすく解説します。
最適な波板を選定し、リフォーム工事を成功させるための情報を提供します。
□波板とは?種類と特徴
波板とは、波のような形状をした屋根材のことです。
主にベランダやテラス、駐車場、駐輪場、簡易物置などの屋根に使用され、軽くて丈夫、加工しやすいのが特徴です。
素材別にポリカーボネート、ガルバリウム、トタン、塩化ビニル樹脂などがあります。
それぞれの素材の特徴やメリット、デメリットを解説していきます。
1:ポリカーボネート製
現在、波板の主流となっている素材です。
耐久性が高く、衝撃や気候の変化にも強いのが特徴です。
透明性も高いため、ベランダやテラスに設置しても明るさを損なうことはありません。
価格も安定しており、入手しやすいのも魅力です。
耐用年数は10年ほどで、メンテナンスの手間が少ないのも嬉しいポイントです。
ただし、裏表があるため、施工の際には注意が必要です。
2:ガルバリウム製
アルミ亜鉛合金メッキの鋼板で、防食性や耐久性、強度にも優れています。
住宅だけでなく、工場の屋根にも使われるほどです。
耐用年数は15~20年ほどと長く、遮熱性もあるため、屋根材として用いると太陽光の熱を通しにくくなります。
デメリットは、ほかの素材よりも高価であることと、光を通さないためベランダやテラスなどの屋根材に使用すると洗濯物が乾きにくくなることです。
3:トタン製
亜鉛メッキ鋼板で、ガルバリウムが普及するまでは金属製屋根材の主流でした。
衝撃に強く軽量ですが、錆びやすいのがデメリットです。
耐用年数は5~7年と短めです。
4:塩化ビニル樹脂製
柔軟性があり、価格も安く、扱いやすいのが特徴です。
かつては主流でしたが、雨風や紫外線に弱いため、現在はほとんど屋根材としては使われていません。
耐用年数は2~3年と短く、劣化すると白く濁って割れてくることもあります。
□波板を選ぶポイント
波板を選ぶ際には、耐久性、採光性、紫外線や熱のカット率、災害への強さ、施工性などを考慮することが重要です。
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
1:耐久性
屋根は雨風から大切な住まいを守ってくれる重要な部分です。
耐久性のある波板を選ぶことで、長持ちし、交換や修理のコストを抑えることができます。
2:採光性
屋根下を明るくしたい場合は、透明な波板が有効です。
ただし、変色しにくいものを選ぶと長持ちします。
3:紫外線や熱のカット率
屋根下の環境や日焼けが気になる場合は、紫外線や熱のカット率を考慮しましょう。
車の塗装の色あせを防ぎたい場合は、紫外線をカットしてくれる波板がおすすめです。
熱の伝導率が低い波板は、屋根下の急な気温上昇を防いでくれます。
4:災害への強さ
安全面を考慮する場合は、自己消火性の高い波板を選ぶことも重要です。
自己消火性とは、火元がなくなったときに自ら消火してくれる性質のことで、炎の拡大を防ぐ効果があります。
5:施工性
DIYで波板を加工したい場合は、加工のしやすさも重要なポイントです。
電動ノコギリなど特殊な工具を使わなくても加工できるものがおすすめです。
また、軽量であることも、運搬の際に便利です。
□まとめ
波板は、素材や特徴によって様々な種類があります。
自宅や物置の屋根をDIYする際には、耐久性、採光性、紫外線や熱のカット率、災害への強さ、施工性など、用途や目的に合わせて最適な波板を選びましょう。
この記事が、波板選びの参考になれば幸いです。