立平ロックとは、瓦棒屋根とは違い、心木を使用しないシンプルな形状の金属屋根です。
ガルバリウム鋼板など様々な素材や形状、カラーが選べ、和風にも洋風にも合うデザイン性が高いことから、近年人気が高まっています。
しかし、立平ロックはメリットだけでなく、デメリットも存在します。
この記事では、立平ロックの特徴やメリット、デメリットについて解説します。
埼玉県熊谷市・行田市周辺エリアで外壁塗装やリフォームをお考えの方はぜひご覧ください。

□立平ロックとは?

 

立平ロックは、瓦棒屋根のように内部に心木という木を使用した構造ではなく、心木を使用しないハゼ止め仕様のシンプルな金属屋根です。
そのため、瓦棒屋根に比べて軽量で、耐震性が高いというメリットがあります。
また、立平ロックはガルバリウム鋼板など様々な素材や形状、カラーが選べます。

1: 素材
立平ロックに使われる素材としては、ガルバリウム鋼板が主流ですが、フッ素樹脂塗装鋼板、タイマフロンGL、カラーステンレス鋼板なども使用されます。

2: 形状
形状は、フラットタイプが一般的ですが、平リプタイプ、丸リプタイプなどもあります。
さらに、アーチ加工を行うことでウェーブ状の屋根デザインも可能になり、独特のユニークさやオリジナリティを発揮できます。

3: カラー
カラーは、黒、新茶、シルバー、グレー、緑青、モズグリーン、ダークブルーなど、様々なカラーが用意されています。
そのため、和風住宅にも洋風住宅にも合わせやすく、デザイン性の高い屋根を実現できます。

□立平葺きのメリット

立平ロックは、コストパフォーマンスに優れ、工事期間が短く、軽量で耐震性が高い、緩い勾配でも雨漏りに強い、カバー工法で使える、メンテナンス性が高いなど、様々なメリットがあります。

1: コストパフォーマンスに優れている
立平ロックは、瓦や天然スレートなどの屋根材に比べて、材料費が安価です。
また、施工難易度も高くないため、コストパフォーマンスに優れていると言えます。

2: 工事期間が短い
立平ロックは、瓦のように一枚一枚職人が調整や貼り付けを行う必要がなく、あらかじめ用意された板金を張るだけのシンプルな施工です。
そのため、現場で必要な加工が少なく、作業がスムーズに進みます。
結果的に工期が短縮され、施工費用の節約にもつながります。

3: 軽量で耐震性が高い
立平ロックは、瓦屋根に比べて軽量です。
そのため、住宅への重量負担が少なく、耐震性が高いというメリットがあります。
屋根の重量が増えると地震発生時の揺れが大きくなり、倒壊のリスクが高まります。
しかし、立平ロックのような軽量な屋根材を使用することで、地震のリスクを軽減できます。

4: 緩い勾配でも雨漏りに強い
立平ロックは、板金を垂直にして葺く金属屋根なので、緩い勾配でも利用できます。
また、隙間がなく排水性が非常に高いため、他の屋根材よりも雨漏りが起こりにくいというメリットがあります。

5: カバー工法で使える
立平ロックは、軽量なガルバリウム鋼板を使用しているため、既存の屋根の上に新しい屋根材を張り替えるカバー工法が可能です。
カバー工法は、葺き替えに比べて工期が短く費用が安くなるため、経済的です。

6: メンテナンス性が高い
立平ロックは、出っ張りの部分に垂木と呼ばれる木材を使わないため、雨水による腐食を起こしにくいです。
そのため、メンテナンスの費用や頻度が少なく、長期的に見て経済的です。

□まとめ

立平ロックは、コストパフォーマンスに優れ、工事期間が短く、軽量で耐震性が高い、緩い勾配でも雨漏りに強い、カバー工法で使える、メンテナンス性が高いなど、多くのメリットを持つ屋根材です。
しかし、デメリットとして、素材によってはサビが発生しやすい、経年劣化によって色が変わることがある、などの注意点があります。