新築住宅を建てる際に、屋根の構造として「準耐火構造」という言葉を耳にした方もいるのではないでしょうか。
「耐火構造」とよく似た言葉ですが、それぞれどのような違いがあるのか、メリットやデメリットは。

この記事では、屋根の構造における「準耐火構造」について、その定義や基準、耐火構造との違いをわかりやすく解説するとともに、メリット・デメリットを比較検討することで、住宅を建てる際の選択肢の一つとして、安心して判断できるよう支援します。

□屋根準耐火構造とは?

「準耐火構造」とは、火災が発生した場合に、延焼を抑制し、建物が崩壊するのを遅らせることを目的とした構造のことです。
「耐火構造」と比較すると、耐火性能は若干劣りますが、建築コストを抑えることができるというメリットがあります。

1:「準耐火構造」の基準

「準耐火構造」は、建築基準法で定められた基準を満たす必要があります。
具体的には、壁や床、屋根などの構造部材に、一定の耐火性能を持つ材料を使用することが求められます。

また、防火設備の設置や、開口部に対する防火対策なども必要となります。

2:「耐火構造」との違い

「耐火構造」は、準耐火構造よりも高い耐火性能が求められる構造です。
「耐火構造」では、建築基準法で定められた基準を満たすために、より高度な耐火性能を持つ材料を使用したり、より厳格な防火対策を施したりする必要があります。
そのため、建築コストは「準耐火構造」よりも高くなります。

3:「準耐火構造」の適用範囲

「準耐火構造」は、主に木造住宅や、延床面積が比較的小さい建物に適用されます。

一方で、「耐火構造」は、高層建築物や、延床面積が大きい建物に適用されることが多いです。

4:「準耐火構造」の選び方

「準耐火構造」を採用するかどうかは、建物の用途や規模、予算などを考慮して決定する必要があります。
火災のリスクが高い場所や、建物の規模が大きい場合は、「耐火構造」の方が安全です。

しかし、建築コストを抑えたい場合は、「準耐火構造」も選択肢の一つとなります。

 

□屋根準耐火構造のメリット・デメリット

「準耐火構造」を採用するメリットとデメリットを、具体的な例を挙げて解説していきます。

1:メリット

・建築コストを抑えられる

「準耐火構造」は、「耐火構造」と比べて建築コストを抑えられます。
これは、「準耐火構造」では、耐火性能が「耐火構造」ほど厳しく求められないため、比較的安価な材料を使用できるためです。

・住宅ローンの金利が低い場合がある

「準耐火構造」は、「耐火構造」に比べて住宅ローンの金利が低くなる場合があります。
これは、金融機関が「耐火構造」よりも「準耐火構造」を、リスクが低いと判断しているためです。

2:デメリット

・耐火性能が「耐火構造」よりも低い

「準耐火構造」は、「耐火構造」と比べて耐火性能が低いため、火災発生時の延焼リスクが高くなります。
そのため、火災のリスクが高い場所や、建物の規模が大きい場合は、「耐火構造」の方が安全です。

・外観のデザインが制限される場合がある

 

「準耐火構造」では、防火性能を確保するため、外壁や屋根の素材、窓やドアの形状などが制限される場合があります。
そのため、デザイン性の高い家を建てたい場合は、注意が必要です。

「準耐火構造」は、建築コストを抑えられる一方で、耐火性能が「耐火構造」よりも低いというデメリットがあります。
住宅を建てる際には、それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、自分のニーズに合った構造を選択することが重要です。

□まとめ

この記事では、屋根の構造における「準耐火構造」について、その定義や基準、耐火構造との違い、メリット・デメリットを解説しました。
「準耐火構造」は、「耐火構造」よりも建築コストを抑えることができますが、耐火性能が低いというデメリットがあります。
住宅を建てる際には、それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、自分のニーズに合った構造を選択することが重要です。

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