建物の外観に大きく影響を与えるだけでなく、重要な役割を担っています。
しかし、軒天の素材には様々な種類があり、それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解するのは難しいものです。
この記事では、軒天の素材として人気が高い「フレキシブルボード」と「ケイカル板」の違いを徹底解説します。
それぞれの素材の特徴やメリット・デメリットを比較することで、あなたに最適な軒天選びのヒントを提供します。

□軒天に求められる役割とは?

軒天は、屋根と外壁の間に位置する、建物の重要な構造部材です。
見た目に影響を与えるだけでなく、建物の耐久性や安全性を高める上で重要な役割を担っています。
具体的には、以下のような役割があります。

1: 雨水や紫外線から外壁を守る
軒天は、雨水や紫外線から外壁を直接守る役割を担っています。
雨水は、外壁に浸透し、木材を腐らせたり、塗装を剥がしたりする原因となります。
また、紫外線は、外壁材の劣化や変色を促進させます。
軒天は、これらの外的要因から外壁を保護することで、建物の寿命を延ばすことに貢献します。

2: 火災時に外壁を保護する
軒天は、火災時に外壁を保護する役割も担っています。
軒天に燃えにくい素材を使用することで、火災が発生した場合でも、火が外壁に燃え広がるのを防ぎます。
これにより、建物全体への延焼を防ぎ、火災被害を最小限に抑える効果が期待できます。

3: 屋根裏の換気を促進する
軒天は、屋根裏の換気を促進する役割も担っています。
屋根裏は、夏場には熱がこもりやすく、冬場には冷え込みやすい場所です。
軒天に適切な素材を使用することで、屋根裏の通気を確保し、室内の温度を快適に保つことができます。
特に、断熱性の高い素材を使用することで、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住空間を実現できます。

□フレキシブルボードとケイカル板の違い

軒天の素材には様々な種類がありますが、代表的な素材として「フレキシブルボード」と「ケイカル板」があります。
それぞれの素材の特徴を比較することで、あなたのニーズに合った最適な素材を選ぶことができます。

1: フレキシブルボードの特徴
フレキシブルボードは、セメントに繊維質を混ぜて作られた、軽量で柔軟性に優れた素材です。
耐火性や耐久性に優れ、遮音性も高いため、住宅の軒天だけでなく、トンネルや遮音壁などにも広く利用されています。

軽量で施工がしやすい、耐火性・耐久性に優れている、遮音性に優れている、柔軟性が高く、複雑な形状にも対応できることがメリットです。

一方、ケイカル板に比べて価格が高い、表面がザラザラしており、汚れがつきやすいというデメリットもあります。

2: ケイカル板の特徴
ケイカル板は、ケイ酸カルシウムを主成分とした板状の素材です。
耐火性、耐水性、耐久性に優れ、軒天以外にも、内装材や外装材として広く使用されています。

耐火性・耐水性・耐久性に優れている、価格がフレキシブルボードに比べて安い、表面が滑らかで、汚れがつきにくいことがメリットです。

一方、重量があり、施工が難しい、柔軟性が低いため、複雑な形状には適さないというデメリットもあります。

□まとめ

フレキシブルボードとケイカル板は、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。
軒天に求められる役割や、建物の構造、予算などを考慮して、最適な素材を選ぶことが重要です。
この記事が、あなたの軒天選びの参考になれば幸いです。

埼玉県熊谷市・行田市周辺エリアで軒天について検討している方は、是非一度当社にご相談ください。