新築やリフォームを考えていて、屋根材の種類や特徴について詳しく知りたいと思っているあなたへ。
屋根材選びでニチハアルマが候補に挙がっているけれど、その特徴やメリット・デメリットについて具体的に知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ニチハアルマの特徴・メリット・デメリットを分かりやすく解説することで、読者が屋根材選びの判断材料とし、最適な屋根材を選べるようにサポートします。

□ニチハアルマとは?

ニチハアルマは、ニチハ株式会社が製造・販売するアスファルトシングル屋根材です。
アスファルトシングルとは、アスファルトを基材としたシート状の屋根材で、軽量で施工がしやすいことから、近年人気が高まっています。
ニチハアルマは、アスファルトシングルの中でも、セラミックコーティングが施されていることが特徴です。
セラミックコーティングは、耐候性、耐久性、意匠性に優れており、美しい外観を長期間保つことができます。

1: 軽量性
ニチハアルマは、一般的な平板陶器瓦の約30%、化粧スレート屋根材の約60%と非常に軽量です。
この軽さは、地震時の建物への負担を軽減します。
屋根を軽くすることで建物全体の重心が低くなり、揺れ幅が小さくなるのです。

2: セラミックコーティングによる耐候性
ニチハアルマは、原材料の天然石に顔料・粘土および水ガラスを使用したセラミックコーティングを施すことで、自然な色合いを長期的に維持します。
このコーティングが、紫外線などによる劣化を防ぎ、美しい外観を保つ役割を果たしているのです。

3: 高い接着強度による耐風圧性・耐水性
ニチハアルマは、「スーパーシーラント」技術によって製品裏面にセルフシーラント(自着材)を施しています。
これにより、屋根材どうしがしっかりと接着し、強風時でも浮きや剥がれに強くなっています。
このように、ニチハアルマは軽量でありながら、優れた耐候性、耐風圧性、耐水性を兼ね備えた画期的な屋根材なのです。

□ニチハアルマのメリットとデメリット

ニチハアルマには、軽量で施工単価が安価、環境にやさしいなど多くのメリットがあります。
一方で、粒状石が落下する、施工地域や仕様が限られる、リフォーム時のメーカー保証がないなどのデメリットもあります。

1: メリット

・軽量で施工がしやすい
ニチハアルマは、一般的な瓦やスレート屋根材に比べて軽量です。
そのため、施工が容易で、工期が短縮できるというメリットがあります。

・施工単価が安価
ニチハアルマは、他の屋根材に比べて価格が比較的安価です。
そのため、コストを抑えたい方におすすめです。

・環境にやさしい
ニチハアルマは、リサイクル可能な素材を使用しており、環境負荷の低減に貢献しています。

2: デメリット

・粒状石が落下する
ニチハアルマは、屋根材表面の粒状石が落下するデメリットがあります。
これは、アスファルトシングル特有の現象であり、アルマに限ったことではありません。
屋根材が運搬時に傷がつかないように多めに付着しているため、その分が剥がれます。

・施工地域や仕様が限られる
ニチハアルマは、北海道や東北、北陸の日本海側など積雪地域での施工ができません。
また、アルマの施工が可能な標準屋根勾配は3.5寸以上ですが、2.5寸以上であれば緩勾配仕様の施工も可能です。
ただし、多雪地域においては緩勾配仕様では施工ができないので注意が必要です。

・リフォーム時の保証が無い
他のメーカー商品と比較した場合にデメリットとなるのが、リフォーム時(葺き替え、重ね葺き)のメーカー保証が出ない点です。
何か起きた場合には、施工店の施工保証に頼る形となりますので、施工店選びがとても重要となります。

□まとめ

ニチハアルマは、軽量で施工が容易、環境にやさしいなど、多くのメリットを持つ屋根材です。
しかし、粒状石が落下する、施工地域や仕様が限られる、リフォーム時のメーカー保証がないなどのデメリットもあります。

屋根材選びでは、これらのメリットとデメリットを比較検討し、ご自宅に最適な屋根材を選びましょう。