築年数が経ち、そろそろ外壁塗装を検討している方へ。
できるだけ費用を抑えたいけど、外壁の素材感を活かした美しい仕上がりも実現したい、そんなこだわりをお持ちではないでしょうか。
外壁塗装は高額な費用がかかるため、できるだけ費用を抑えたい気持ちはよく分かります。
しかし、同時に、せっかくの家のデザインや素材感を活かしたいという気持ちもあるでしょう。
そこで今回は、外壁の素材感を活かしながら、美しい光沢感も出せる「クリヤー塗装」に焦点を当てて解説していきます。
クリヤー塗装のメリット・デメリット、向いている素材、避けるべき素材について解説することで、読者がクリヤー塗装を検討する際に必要な情報を得て、最適な塗装方法を選択できるようサポートします。
クリヤー塗装とは？
クリヤー塗装とは、外壁の素材感を活かしながら、ツヤのある光沢感も出せる塗装方法です。
クリヤー塗装のメリット
1:素材感を活かした美しい仕上がり
無色透明な塗料を使用するため、外壁本来の素材の色や質感を楽しめます。
レンガ調や木目調のサイディングなど、デザイン性の高い外壁に最適です。
2:光沢感と保護効果
クリヤー塗装は、素材本来の美しさを際立たせるだけでなく、光沢感を与えることで、より高級感のある仕上がりを実現します。
さらに、紫外線や雨風から外壁を保護する効果もあります。
3:費用を抑えられる
クリヤー塗装は、下塗り工程が不要なため、一般的な塗装に比べて費用を抑えられます。
ただし、外壁の状態によっては、下処理が必要になる場合もあります。
4:チョーキングの発生を抑える
クリヤー塗装は、顔料を含まないため、チョーキング（白亜化現象）が発生しません。
チョーキングは、外壁の劣化によって発生する現象で、塗料が粉状になって剥がれ落ちることで、外壁の美観を損なうだけでなく、防水性能も低下させてしまいます。
5:耐久性が高い
クリヤー塗装は、紫外線や雨風に対して強い耐久性を持つ塗料を使用するため、長期間にわたって美しい状態を保てます。
クリヤー塗装のデメリット
しかし、クリヤー塗装には、以下のようなデメリットも存在します。
1:ひどい汚れやひび割れを隠せない
クリヤー塗装は、外壁の素材感を活かすため、汚れやひび割れを隠す効果は期待できません。
ひどい汚れやひび割れがある場合は、事前に補修が必要です。
2:色褪せの補修が難しい
クリヤー塗装は、色褪せを補修できません。
経年劣化によって色が褪せてしまった場合は、再塗装が必要になります。
3:シーリングの上は塗装できない
シーリングは、外壁のつなぎ目に使われているゴム素材です。
クリヤー塗装は、シーリングに密着しにくいため、シーリングの上には塗装できません。
シーリングの劣化が気になる場合は、事前に打ち替えが必要です。
クリヤー塗装に向いている素材と避けるべき素材
クリヤー塗装は、外壁の素材感を活かしたい場合に最適な塗装方法ですが、すべての素材に適しているわけではありません。
1:クリヤー塗装に向いている素材
・デザイン性の高いサイディング（窯業系、レンガ調、木目調など）
・コンクリート
・石材
これらの素材は、クリヤー塗装によって、素材本来の美しさを際立たせられます。
2:クリヤー塗装を避けるべき素材
・光触媒コーティングされた素材
・金属系サイディング（ガルバニウム、アルミなど）
これらの素材は、クリヤー塗装との密着性が悪いため、塗装が剥がれやすくなる可能性があります。
クリヤー塗装を検討する場合は、事前に専門業者に相談し、外壁の状態や素材を診断してもらうことをおすすめします。
まとめ
クリヤー塗装は、外壁の素材感を活かしたい、かつ、費用を抑えたいという人に最適な塗装方法です。
しかし、すべての素材に適しているわけではなく、デメリットも存在します。
クリヤー塗装を検討する際は、メリット・デメリット、向いている素材、避けるべき素材などを理解した上で、当社のような専門業者に相談し、最適な塗装方法を選択することが大切です。