外壁や屋根の塗り替えで悩みポイントとして、外壁や屋根塗装の色選びでお悩みの方はとても多いと感じます。

「どんな塗料で塗るの?シリコン?ラジカル?フッ素?」

この辺りはご予算ご要望が比較的明確になっているケースが多いのですが、色となると、何を基準に決めてよいのか?皆さん決めかねてしまうケースが多いです。

 

良くある外壁屋根塗装の色選びで失敗するケースは

①小さな色見本だけで決めてしまう。

塗料メーカーの色見本や、塗装業界でよく使用する「日本塗装工業会」の色見本は、数センチ幅の大きさしかないので、この色が全体的に外壁や屋根に広がったらどんな感じになるのか、イメージがつかないものです。

また、小さな色見本だけで決めてしまうと、派手な色や家の雰囲気と合わない、ただ好きな色を選んでしまい、実際に塗装した後に「こんなイメージじゃなかったのに…」ということになります。

 

②建物の雰囲気などを考えずに色を決めてしまう。

特に外壁塗装の色は、メーカーに調色を依頼すれば、数百通りの色を創ることができます。何色でも外壁を塗ることは可能ですが、建物本来のつくりによって、マッチする色 しない色があることは、皆さん意外と知らないものです。

和風の家 洋風の家 和洋折衷タイプ…

窓サッシの色 ブラウン系 ブラック系 白系 シルバー系…

これらと合う色 喧嘩してしまう色 組み合わせがあります。この辺りまで加味して色を選ぶ必要があります。

 

③何となくのイメージで決めてしまう。

例えば、『グレー』といっても、濃淡だけでなく、ブルーグレー チャコールグレー スレートグレー… 色々なグレーがあり、言葉ではなかなか表現できないものです。

また、『グレー』と一口で言っても、その人がどんな色をグレーと認識しているかはその人の感覚で違いもの。微妙な違いがあるものです。

色選びの失敗を防ぐ方法

色選びの失敗を防ぐ方法としては、様々な方法で少しずつイメージを明確にしていくことが必要だと思います。特に塗り替え工事では、業者さんとお客様のイメージの違いを埋めていく時間も必要ではないでしょうか。

①カラーシミュレーションでイメージを掴む

パソコンなどでCGを作成してもらい、いくつかのカラープランを提案してもらうことを是非してください。色見本の色が我が家に塗るとこんな感じに!というイメージがつかめます。

ただここで注意してほしいのは、カラーシミュレーションのCGと全く同じ色に仕上がるというわけではないことも理解しておいてください。PC上のCG画像は、PCの画面 スマートフォンの機種によって、発色の仕方も違います。紙に印刷すれば、紙質やプリンターによっても発色が変わります。

CGはあくまでも一つの目安。絶対ではないことをお忘れなく。

②塗板見本で実際の色を確認する

可能な限り、A4判程度以上の大きさで実際の色見本を確認してみましょう。広がって見えると色の感じ方も変わってきます。また、色見本は室内でなく屋外で、しかも晴れの日 曇りの日 東西南北の壁に当ててみて、色の見え方を確認することもお勧めです。

日当たりの良い場所で見たらちょうどいい!って思ったけど、日陰に入るとなんだか色が濃い・暗く感じる…、とか、その逆もあったりします。最終的に後悔しないためにも、時間をかけてしっかりと見てみましょう。

 

③実際に外壁などに色を付けてもらう。

ここまで来たら、外壁塗装の仕上げに入る前に業者さんにどこか見やすい場所一面 無理なら2~3m四方程度の広さに色を付けてもらいましょう。最後は自分の家の外壁に色がついてみないと、本当にしっくりこないものです。

全ての業者が対応してくれるかはわかりませんが、弊社では仕上げに入る前に必ず色を確認してもらい、全ての面を仕上げるようにしています。ここでもしお客様の要望と違うイメージの色になっていたら、微調整もできるものです。

数段階を踏んで、あなたの理想の外壁色を手に入れましょう。