透湿性塗料は、外壁の内部から発生する湿気を外に逃がす性質を持つ塗料です。
外壁の劣化や膨れを防ぎ、住まいの快適性を維持するのに役立ちます。
家の外壁塗装を検討しているが、どの塗料を選べばいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、透湿性塗料のメリットや選び方、注意点などを解説します。
□透湿性塗料とは?
透湿性塗料とは、外壁の内部から発生する湿気を外に逃がす性質を持つ塗料のことです。
外壁は、雨風や紫外線にさらされるため、どうしても劣化します。
特に、通気層のない外壁材の場合、湿気がこもりやすく、膨れなどの劣化を起こしやすくなります。
透湿性塗料は、このような外壁材の劣化を防ぐために有効です。
湿気を外に逃がすことで、外壁材の内部を乾燥状態に保ち、膨れやカビの発生を抑える効果があります。
透湿性塗料は、外壁材の種類や建物の構造に合わせて選ぶことが重要です。
例えば、直貼りサイディングやモルタル外壁など、通気層のない外壁材には、透湿性塗料がおすすめです。
一方、通気層のある外壁材の場合は、透湿性塗料でなくても問題ありません。
透湿性塗料は、住まいの快適性にも大きく貢献します。
外壁の湿気を逃がすことで、室内の結露やカビの発生を抑え、快適な住環境を実現できます。
また、透湿性塗料は、防カビ効果や防藻効果も期待できます。
□透湿性塗料がおすすめの外壁材
透湿性塗料は、直貼りサイディング外壁やモルタル外壁など、通気層のない外壁材に適しています。
これらの外壁材は、湿気がこもりやすく、膨れなどの劣化を起こしやすいので、透湿性塗料で湿気を逃がすことが重要です。
*直貼りサイディング外壁
直貼りサイディング外壁は、通気層がなく、外壁材と構造体(壁)が直接貼り合わされているため、湿気がこもりやすいです。
そのため、透湿性の低い塗料で壁面を塞いでしまうと、湿気の逃げ道が無くなり、膨れの原因となります。
*モルタル外壁
モルタル外壁も、直貼り仕上げの場合、通気層がなく、湿気がこもりやすいです。
また、モルタルは水分を含みやすく、劣化などで雨水が入り込み吸収したまま塗装を行ってしまうと、膨れがよくでてきます。
□まとめ
透湿性塗料は、外壁の内部から発生する湿気を外に逃がす性質を持つ塗料です。
通気層のない外壁材には、透湿性塗料がおすすめです。
外壁材の種類や建物の構造に合わせて、適切な塗料を選び、快適な住環境を実現しましょう。