外壁のモルタル、いつまでもキレイな状態を保ちたいですよね。
でも、いつかは寿命が来るもの…。
いつ頃塗り替えが必要になるのか、どんな症状が出たら注意すべきなのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

今回は、モルタル外壁の寿命や劣化症状、メンテナンス方法、そして寿命を迎えた際の対処法について、分かりやすくご紹介します。

外壁モルタル寿命と劣化症状の早期発見

モルタル外壁の一般的な寿命とは

モルタル外壁の一般的な寿命は約30年と言われています。
これは、適切なメンテナンスを行った場合の目安です。
メンテナンスを怠ると、紫外線や雨風による劣化が進行し、寿命は短くなります。

寿命を縮める主な原因

モルタル外壁の寿命を縮める主な原因は、紫外線、雨風、凍結融解、地震などの自然現象です。
また、適切なメンテナンスを怠ることによっても、劣化が加速します。

外壁モルタルの劣化サインチェックリスト

・チョーキング現象(壁を触ると白い粉が付く)
・ひび割れ(0.5mm以上の幅のひび割れ)
・苔やカビの発生
・塗装の剥がれ
・壁の一部が崩れている

これらの症状が見られたら、早めの点検・メンテナンスが必要です。

早期発見が重要な理由 深刻な事態を防ぐために

劣化症状を早期に発見し、適切な対策を行うことで、大規模な修繕費用を削減し、建物の寿命を延ばすことができます。
放置すると、雨漏りや建物の構造にまで影響を及ぼす可能性があります。

外壁モルタル寿命を延ばすメンテナンスと寿命が来た時の対処法

定期的な塗装の重要性とタイミング

定期的な塗装は、モルタル外壁を紫外線や雨風から保護し、寿命を延ばすために非常に重要です。
塗装の目安は、5~7年と言われています。
チョーキング現象やひび割れ、苔・カビの発生などが確認された場合も、塗装の時期です。

ひび割れなどの補修方法

小さなひび割れは、コーキング材で補修できます。
しかし、0.5mm以上の大きなひび割れや、壁の一部が崩れている場合は、専門業者に相談し、適切な補修工事を行う必要があります。

苔やカビの発生を防ぐ対策

苔やカビは、湿気が多い場所に発生しやすいです。
定期的な清掃と、通風の改善を行うことで、発生を防ぐことができます。
また、撥水性の高い塗料を使用することで、苔やカビの発生を抑制できます。

モルタル外壁の寿命が来た場合の工事の種類と費用

モルタル外壁の寿命が来た場合は、大きく分けて「作り替え」と「カバー工法」の2種類の工事が考えられます。

・作り替え:既存のモルタル外壁を撤去し、新しいモルタル外壁を構築する工事です。
費用は㎡あたり3,500円~7,000円程度ですが、下地処理が必要な場合は追加費用が発生します。

・カバー工法:既存のモルタル外壁の上に、新しい外壁材を被せる工事です。
費用は㎡あたり3,500円~6,000円程度ですが、足場代や諸経費は別途かかります。

作り替えとカバー工法の違いと選び方

作り替えは、高耐久性で仕上がりがきれいですが、費用と工期がかかります。
一方、カバー工法は、費用と工期を抑えられますが、耐久性は作り替えに劣る場合があります。
どちらの工法を選ぶかは、予算や建物の状態、ご自身の希望などを考慮して決めましょう。

まとめ

今回は、モルタル外壁の寿命と劣化症状、そして寿命を延ばすためのメンテナンスや寿命が来た際の対処法について解説しました。
モルタル外壁の寿命は約30年ですが、適切なメンテナンスを行うことで、さらに長く建物を守ることができます。

定期的な点検と、必要に応じて塗装や補修を行うことで、安心して暮らせる状態を長く保ちましょう。
早期発見が、高額な修繕費用を抑える鍵となりますので、日頃から外壁の状態をよく観察することをお勧めします。
劣化症状に気づいたら、専門業者に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。

家の状態を把握し、適切なメンテナンスを行うことで、快適な住まいを長く維持することができます。