築10年以上経つスレート屋根の家に住む方へ。
そろそろメンテナンスを検討し始めているのではないでしょうか。
スレート屋根は、適切なメンテナンスを行うことで30年以上と長く使える優れた屋根材です。
しかし、放置すると20年ほどで寿命が半分に縮んでしまうことも。
大切な住まいを守るためにも、スレート屋根の劣化サインを見逃さず、適切な時期にメンテナンスを行うことが重要です。
 

スレート屋根の寿命は?劣化サインを見逃さないで

 
スレート屋根は、セメントを主成分とするため、塗装しないと水を吸ってしまい、もろくなってしまいます。
そのため、定期的なメンテナンス、つまり塗装が不可欠なのです。
メンテナンスを怠ると、スレート屋根が傷み、雨漏りの原因に。
雨漏りは、内部の木材を腐らせてしまい、塗装やカバー工事ではなく、葺き替え工事が必要となり、工事費用が大幅に増加してしまいます。
では、いつ塗装すれば良いのでしょうか。
スレート屋根の劣化サインを見逃さずに、適切なタイミングでメンテナンスを行うことが、スレート屋根の寿命を延ばす鍵となります。
 
1:色褪せ
 
築5~7年ほどで、新築時の塗膜の効果が切れて、スレートの色が薄くなってきたと感じたら、それは色褪せです。
スレート自体がすでに吸水しているサインなので、他の症状が出る前に塗装によるメンテナンスを行いましょう。
 
2:コケの繁殖
 
築7~10年ほどで、屋根に茶色の汚れのようなものが発生したら、それはコケです。
コケは、スレートが常に吸水した状態になっているため、空気中に漂うコケの胞子が屋根に根付き、繁殖してしまいます。
コケが繁殖すると、スレート自体がもろくなってしまうため、高圧洗浄で綺麗に洗い流してから、塗装しましょう。
 
3:ひび割れ
 
築10年ほど経つと、スレートにひび割れが発生し始めます。
スレートが水を含んで膨張と収縮を繰り返すことで、力が加わり、ひび割れが発生します。
ひび割れは放置すると大きくなり、割れてしまうため、ひび割れが見つかった場合は、補修してから塗装を行いましょう。
 
4:欠け
 
築10年以上経つと、スレートの欠けも増えていきます。
欠けは、スレートが劣化し、もろくなっているサインです。
放置すると、雨水が浸入し、雨漏りの原因となるため、早めの補修が必要です。
 
5:反り
 
スレートが水分を吸収することで、反りが発生します。
反りは、スレートの強度が低下しているサインです。
放置すると、スレートが剥がれ落ちたり、雨漏りの原因となるため、早めの補修が必要です。
 
6:棟板金の釘抜け
 
棟板金は、屋根の頂上部分に取り付けられた金属板で、雨水が侵入するのを防ぐ役割をしています。
棟板金の釘が抜けてしまうと、雨水が侵入しやすくなり、雨漏りの原因となるため、定期的にチェックが必要です。
 

スレート屋根の劣化サインチェックリスト

 
スレート屋根の劣化サインは、見た目だけでは判断できないこともあります。
定期的に屋根の状態をチェックし、劣化サインを見逃さないようにしましょう。
チェックポイントは、以下の通りです。
 
1:屋根の色
 
スレート屋根の色が、新築時と比べて薄くなっていたり、色褪せている場合は、劣化が進行している可能性があります。
 
2:屋根の表面
 
スレート屋根の表面に、コケやカビが生えている場合は、劣化が進行している可能性があります。
 
3:屋根のひび割れ
 
スレート屋根にひび割れがある場合は、劣化が進行している可能性があります。
 
4:屋根の欠け
 
スレート屋根が欠けている場合は、劣化が進行している可能性があります。
 
5:屋根の反り
 
スレート屋根が反っている場合は、劣化が進行している可能性があります。
 
6:棟板金の釘抜け
 
棟板金の釘が抜けている場合は、雨漏りの原因となるため、早急に補修が必要です。
これらのチェックポイントを参考に、定期的に屋根の状態をチェックすることで、スレート屋根の劣化サインを見逃さず、適切な時期にメンテナンスを行うことができます。
 

まとめ

 
スレート屋根は、適切なメンテナンスを行うことで、30年以上と長く使える優れた屋根材です。
しかし、放置すると、20年ほどで寿命が半分に縮んでしまうことも。
スレート屋根の劣化サインを見逃さず、適切な時期にメンテナンスを行うことで、スレート屋根の寿命を延ばし、快適な住まいを長く保つことができます。
定期的な屋根のチェックと、適切なメンテナンスを心がけ、快適な住まいを長く守りましょう。