ガルバリウム鋼板屋根は、その耐久性や美観から人気が高く、多くの住宅で採用されています。
しかし、どんな素材も永遠に使えるわけではありません。
ガルバリウム鋼板屋根も、年月が経つにつれて劣化し、メンテナンスが必要になります。

ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンスが必要なタイミング

ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンスは、定期的な点検に加えて、劣化症状が出た際に適切な方法を選ぶことが重要です。
放置すると、雨漏りやさらなる劣化につながり、修理費用が高額になる可能性もあります。
ここでは、コケ、チョーキング、錆びなどの劣化症状別に、具体的なメンテナンス方法を紹介します。

1:コケ

ガルバリウム鋼板屋根は、日当たりが悪く湿気が多い場所に設置されている場合、コケが発生しやすいです。
コケは見た目の悪さだけでなく、水分を溜め込みやすく、錆びの原因となるため、放置しないようにしましょう。

2:チョーキング

ガルバリウム鋼板屋根の表面には、紫外線から守るための塗料が塗られています。
この塗料は、年月が経つにつれて劣化し、チョーキングと呼ばれる現象が起こります。
チョーキングは、指でこすると白い粉がつく状態を指し、塗装の劣化が進行しているサインです。

3:錆び

ガルバリウム鋼板は、通常の鉄よりも錆びにくい素材ですが、長年使用していると、端部や傷ついた部分に錆が発生することがあります。
錆は、放置すると広がり、屋根の強度を弱める原因となります。

 

ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンス方法4選

ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンス方法は、大きく分けて4つあります。
それぞれの方法の特徴、費用、メリット・デメリットを比較して、状況に最適な方法を選びましょう。

1:定期的な水洗い

ガルバリウム鋼板屋根は、雨水で汚れが洗い流されるように設計されていますが、それでも、ホコリや落ち葉などが積もる場合があります。
定期的に水洗いをすることで、汚れを取り除き、錆びの発生を防げます。

2:塗り替え

コケやチョーキング、錆びなどの劣化症状が見られる場合は、塗り替えが有効なメンテナンス方法です。
塗り替えは、既存の塗膜を剥がして、新しい塗料を塗る作業です。
費用は、屋根の面積や使用する塗料の種類によって異なりますが、40万円から80万円程度が目安です。

3:カバー工法

ガルバリウム鋼板屋根の錆が進行していたり、雨漏りが発生している場合は、カバー工法が有効なメンテナンス方法です。
カバー工法は、既存の屋根材の上に、新しい屋根材を重ねて葺く工法です。
費用は、既存の屋根の状態や使用する屋根材の種類によって異なりますが、80万円から200万円程度が目安です。

4:葺き替え

ガルバリウム鋼板屋根が老朽化し、カバー工法が不可能な場合は、葺き替えが有効なメンテナンス方法です。
葺き替えは、既存の屋根材をすべて取り外して、新しい屋根材に交換する工法です。
費用は、屋根の面積や使用する屋根材の種類によって異なりますが、100万円から240万円程度が目安です。

まとめ

ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンスは、定期的な点検と適切な方法の選択が重要です。
劣化症状が出た場合は、放置せずに、早めのメンテナンスを行うようにしましょう。

メンテナンス方法には、水洗い、塗り替え、カバー工法、葺き替えの4つの方法があります。
それぞれの方法の特徴、費用、メリット・デメリットを比較して、状況に最適な方法を選択してください。