マイホームオーナーのあなたは、家を長く美しく保ちたいと考えていますよね。
でも、外壁のメンテナンスについて、よくわからない、費用も気になる、そんな悩みをお持ちではないですか。
この記事では、外壁の幕板の役割、劣化、メンテナンス方法を解説することで、安心して適切なメンテナンスを行い、美しい外観を長く保てるようにします。
外壁の幕板とは?
外壁の幕板は、1階と2階の境目や屋根と外壁の境目などに使用される、建物の外観を美しく見せるための重要なパーツです。
しかし、単に見た目を良くするだけではありません。
実は、建物の構造を支える重要な役割も担っているのです。
1:幕板の役割
幕板は、1階と2階の間に梁が入っている部分に貼られ、建物の揺れを分散して抑える役割を担っています。
もし、幕板がないと、地震や強風などでサイディングが割れてしまう可能性があります。
また、幕板は、外壁材と外壁材のつなぎ目を隠す役割も果たしています。
これにより、外壁の見た目を美しく、そしてより一体感を出せます。
2:幕板の材質
幕板の材質は、外壁材と同じものが使用されることが多いです。
例えば、外壁が窯業系サイディングなら、幕板も窯業系サイディングが使われます。
他にも、アルミ、複合樹脂など、様々な材質があります。
3:幕板が劣化しやすい理由
幕板は外壁よりも劣化しやすい部分です。
なぜなら、外壁よりも突起しているため、雨水が溜まりやすく、腐食の原因となるからです。
また、紫外線や風雨に直接さらされるため、色あせやひび割れなどが起こりやすいです。
幕板のメンテナンス方法
幕板は、適切なメンテナンスを行うことで、長く美しい外観を保てます。
ここでは、代表的なメンテナンス方法を4つ紹介します。
1:塗装
幕板の塗装は、色あせやひび割れなどを補修する効果があります。
塗装を行う際は、まず古い塗膜を剥がす「ケレン作業」を行います。
その後、新しい塗料を塗布することで、幕板の美観を回復させられます。
2:シーリング補修
幕板のつなぎ目にあるシーリングは、経年劣化によってひび割れや剥離が起こることがあります。
シーリングの劣化は、雨水の侵入を招き、幕板の腐食や雨漏りの原因となります。
シーリング補修は、古いシーリングを撤去し、新しいシーリング材を充填することで行います。
3:幕板交換
幕板が腐食してしまったり、ひび割れが酷い場合は、幕板交換が必要となります。
幕板交換は、腐った幕板を撤去し、新しい幕板を取り付ける作業です。
この際、下地も腐っている場合は、下地も一緒に交換する必要があります。
4:幕板カバー工法
幕板の一部が欠損したり、落ちている場合は、幕板カバー工法が有効です。
幕板カバー工法は、腐食した下地を補修し、板金でカバーするように幕板を覆う方法です。
これにより、既存の幕板を交換せずに、見た目を美しくできます。
まとめ
外壁の幕板は、建物の外観を美しく保つだけでなく、構造を支える重要な役割を担っています。
しかし、外壁よりも劣化しやすく、雨漏りの原因にもなりかねません。
適切なメンテナンスを行うことで、長く美しい外観を保つことができるので、定期的に状態をチェックし、必要なメンテナンスを行いましょう。